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2.感想のご紹介

< 小学5年生、6年生 >

自分にとって『生きる』ということがわからず逆に『なぜ自分は生きているのだろう?』とか『なんで生まれてきたのだろう?』などおかしな事を思っていたけれど、今回お話を聞いて、そう思えることさえ幸せなことなのだろうと思いました。

私も死んでしまうのは怖いと思っています。でも『死』を怖がらずに、一日一日を大切に生きたいです。これから、少しでも、いのちの大切さ、尊さについて考えたいと思っています。

私は、お母さんも好きだし、お父さんも好きです。一日に必ず話します。『うるさいよー』と言われても、話し続けます。こうゆう、食べていることや、話していることが生きているというのですね。私は、こういう事を考えた事がありませんでした。

私は友達を亡くしたけれど、思い出がある限り、友だちのことを忘れない限り、私の中で生きていると思う。生きているんだから、死ぬまでの一日一日を希望をもって生きていけたらいいし、夢を持って、それに努力していくことが大事だと思っている。だからこそ、生きている価値があるのだと思いました。

最近、自殺とか、事故とかで死んでしまう人がいるけれど、そのニュースを見ても『ふーん』としか思わなかったけれど、この学習をして、人のたった一つのいのちは大事にしたいと思った。

友だちがはげましてくれて、悲しみがへった事があります。だれかに頼ることも必要だし、自分でやり遂げることも必要だと思いました。

おじいちゃんが入院した時、『あの時、あぁしてあげればよかったな』と思いました。おじいちゃんもそう思っていたのかな、と思いました。今までぼくは、生きているって当たり前に思っていました。けれど話をきっかけに、いのちをもう一度考えなおす事ができました。今、病気で自由に動けない人の事を考えることができました。

いのちは一つしかないから病気の人をはげましてあげようと思います。私だったらそんな勇気がもてないと思います。でもみんなから元気や勇気をもらえれば生きていけると思います。今日はいろんなことを知って、いい経験になりました。帰ったら、お父さん、お母さんに話してあげようと思います。

< 保護者 >

親子にとってこんなにも"死"についてお話を聞いたり、考えた事はないと思います。家に帰ってこの事について話し合ってみたいと思います。

今すぐに子どもたちにどうこうと影響がある事も必要ですが、今日の様に、将来の糧となる様な事もこれからどんどん大切に、必要に、なってくると思います。

< 教師 >

いのちをテーマにした授業は、私にとってもずっと課題として抱えていたものでした。今回このような形で取り上げることができ、さらにこれからの学習で発展させていきたいと考えています。

子どもたちが想像以上に真剣にお話を聞き、きちんと理解しようとしていることに驚きました。子どもたちの態度や発言に少なからず変化が出てきています。人としてどう生きていったらよいかを真剣に考える機会をつくっていただいたことを心から感謝致します。

これから先、おりにふれ思い出して心の支えにさせていただくと思います。

< 一般の方 >

お話は聞き手の胸にまっすぐに届き、心を揺さぶるものでした。お三方のお話をうかがう前と後で、私の気持ちは大きく変わりました。ほんとに、化学変化が起きたみたいに。

15年前に子どもを失い、立ち直れたのは最近でした。今回の講演を聞いて、今度は自分の学んだ事、思いを皆様に伝えていこうと思いました。

今、痴呆になった義母を抱えています。どうやって対応したらよいか分からなかったけれど、これから数年を介護に費やすことになっても、いいじゃないかと思えました。そこで得るものは苦労だけではないはず、と。私にとってはこれが悔いのない選択だとわかりました。

皆さん、心に染み入る胸が熱くなるようなお話ばかりでした。でも、私の中にすっと入ってきて留まっているのは、ただの体験談だけではないからでしょう。最後には分かち合いもあり、見知らぬ方々と共有したその時間が、なぜかうれしく感じました。

< 患者・遺族 >

子どもたちに理解できる形にしていく作業は、講義の準備と同時に、僕自身の中での闘病生活の整理の過程であったように思います。

いのちの大切さを知らない子どもたちが多くなってきている現実を不安に思って、私の経験が役に立つのなら、と受けることにしました。自分が経験した事を伝えるのは、残された自分の使命のように感じています。

親しくしていた方々がいなくなられるのは寂しいです。よく空を見上げては思い出してしまいます。悲しいけれど忘れない事がその人を思っていることだと思います。その事柄と向き合い、私を見つめ返すことで、「こんなにも私の中に叔母がいてくれる」ということ、を改めて強く感じました。

終えたときは、安らかな気持ちで満たされている私がいました。

< 医療者 >

患者さんは医療者に本音は言えないという。病院という枠の中では、利害関係が生ずるために仕方のないことだと思う。でも、医療者は患者さんの本音を聞かなければならない。本当は何に悲しみ、何に喜んでいるのか。この授業は、たくさんの本音を私達に届けてくれると思う。